アルメック株式会社様
お客様の声
Q1.クロスフローシュレッダを導入したきっかけを教えてください
導入を検討した当時は、中国への雑品輸出規制等が問題となり、国内での複合物や雑品の滞留等が懸念されていました。
雑品とは、小型家電などを含む種々雑多な廃棄物のことを言います。人手をかければ選別は可能です。しかし、人手をかけるにも限度がありますし、従来は中国の業者が高値で買い取ってくれていました。その為、国内でリサイクルする挑戦をしなくても何とかなると考える業者が大半で、国内リサイクルが進んでいませんでした。
しかし、2018年頃から中国が自国の環境保全の観点から雑品を一切輸入しないということになり、その後他のアジア諸国も輸入しなくなる可能性もでてきた為、リサイクル業界、当然当社でも複合物の処理を行い、国内循環を目指す動きがにわかに活発になっていました。
当社の経営理念は「資源に無限の夢を。」です。雑品の処理が問題化する以前から基盤や銅ラジエーターの中から銅やレアメタルの抽出を行い、資源の有効利用と会社の利益向上につなげたいとの思いからCFSの導入のきっかけとなりました。
Q2.導入前に、どのような課題、悩み事をお持ちだったのでしょうか?
実際に導入したCFS
当社はこれまで660馬力堅型シュレッダを使用し、小型家電や自動販売機、コピー機などの複合物の破砕を行っていましたが、破砕機の間隙の関係で、小型モーターや基盤は破砕されず、そのまますり抜けてしまっていました。
また、当社で破砕するものは種類が多く、量は少ないことで、それ単体でラインを組むことがなかなか難しいものでした。量を集めることができないので、1つのシュレッダで複数のものを破砕できるシュレッダを探していました。
破砕物には破砕目的、方法などの分類で何千種類とあります。当社がメインに扱っているのは、モーターコイル、基盤、アルミ系のもの、アルミの純度を高めるもの、家電リサイクルで1次破砕されたもの、粗く破砕されているもの、混合しているものなどがあります。これらを弊社の既存のシュレッダに通すのですが、大きく破砕できても小さい物が反応せず、細かい所まで処理できないことが課題でした。CFS導入前は、このような細かい物を手選別ラインでピックアップしていきたいと思っていました。
Q3.クロスフローシュレッダ、佐藤鉄工を知るきっかけは何でしたか?
アルメック株式会社
代表取締役社長 星河 秀樹 様
当社の技術顧問と佐藤鉄工様が、以前よりお取引関係がありました。技術顧問に社内の課題を相談したところ、佐藤鉄工様のCFSはどうかということで繋いでくれました。
丁度その頃開催されていた環境展にもご招待頂きましたので、ぜひお話を伺いたいと思って訪問しました。
Q4.数ある破砕機の中でクロスフローシュレッダを選んだ理由は何ですか?
アルメックミュージアム
数あるシュレッダの中で分離性や破砕、選別が狙ったところにいかないものが多く、実際に佐藤鉄工様以外でもサンプルトライさせて頂きましたが、思っていたような結果が得られませんでした。
その中で佐藤鉄工様のCFSは技術的にもほぼ確立されていて、性能も当社が求めている条件に合致するものだったので、これしかないと思って導入を決めました。
当社では、複合物の破砕において分離性が良く、多品種小ロットに対応できる凡庸性も求めていました。そんな中でCFSは原料の破砕条件を設定可能で、様々なものを適度に破砕でき解離性も良いことと、バッチ式であるので、小ロットの破砕状況の解体に対応できることが導入の大きな決め手でした。
実は、もう1社から技術的な開発も今後一緒にやっていけたらとご提案頂き検討していましたが、残念ながら当社が求めている結果と方向性が違っていました。一方で、導入に向けてお話を進めていく中で、佐藤鉄工様ならば間違いないと確信を持つことができました。
Q5.導入するまでに何か躊躇することはありましたか?
当社が破砕対象としている複合物がCFSで破砕分離できるか不安はありました。
実際に富山の本社へ伺った際には、実機での破砕試験や条件の検討、狙った通りの分離性や破砕した集荷物を得られるかというところと、ロットがたくさんあるので、それぞれに対してどのような形のものが出てくるかなど、丁寧に対応、検証して頂きました。
想像以上に良い結果が得られ、不安は解消されました。
Q6.弊社の提案内容で良かった点をお聞かせいただけますか?
点検、メンテナンスに関して、ライナー類や主軸ユニットの状態等の確認、消耗部品の交換時期などのご提案を頂き、とても丁寧に対応して頂いてます。
CFSを導入して早3年が経過しています。導入当時は分からないことだらけでしたが、いつもすぐ駆け付けて下さり、悩みもすぐ解決して頂きました。毎年の定期点検してもらっており普段から情報共有を細かくして下さるので安心です。
また、同業者をご紹介頂き、直接訪問し意見交換や課題も共有でき、今後の参考になりました。
Q7.実際に使用した感想をお聞かせいただけますか?
アルメック様の経営理念
既存の堅型シュレッダでは分離分別できなかったものを破砕し、きれいに分けることができ、それによって付加価値向上できたことが一番うれしいです。
当社は鉄がメインなのですが、中でも基板類の破砕選別が可能となり、製錬所向けの高品質な製品を生産し、お取引できるようになりました。
近年、雑品の相場が下がってきていますが、破砕分離できれば販路拡大の可能性も広がります。CFSは、今までできなかったことにプラスして付加価値を付けるという弊社の目標と合致した設備だったと思っています。当社がCFSを導入し、『ここまでできる』ということがようやく浸透してきて、引き合いも多くなってきました。また、導入時にメインで現場に携わった者が営業職となり、これまでの経験をお客様に直接お伝えできています。
今後CFSに活躍の場がますます広がり常時フル稼働になった時に備え、日々のメンテナンス体制を整えてやっていきます。
Q8.今後、弊社への要望・期待する事があればお聞かせいただけますか?
CFSは、バッチ式であるがゆえに様々なものが投入できますが、投入方法が人力になってしまいます。
今後は予算を投じて、佐藤鉄工様にご協力いただきながら投入の機械化、自動継続化ができればと思っています。ぜひ、新たなご提案もお願いしたいです。
<アルメック株式会社 様>
あらゆる価値を再生し、社会に還元していく
アルメック様は、資源循環のプロフェッショナルとして、
鉄・非鉄金属・樹脂あらゆる資源をリサイクル。
さまざまな品種・サイズのアイテムを受け入れて品種ごとに加工し、原料へと蘇らせて出荷しています。
https://www.armec.jp/